見解用

今週はマイルチャンピオンシップですね。
グランアレグリアという絶対王者が引退し、マイル戦線で抜け出してくる馬はどの馬でしょうか。
G1戦線第二弾は、先週のエリザベス女王杯に続いて、混戦模様となっています。
それではデータを見ていきましょう。











阪神競馬場1600m特徴

阪神1600m


阪神競馬場1600mは向こう正面の中間やや左寄りからスタート。
3コーナーまでの距離は長く、500mほどになる。
内回りに比べてコーナーがゆったりとしており、直線で横一線になりやすいコースとなっています。
直線は長く、約475mあり、横一線となりやすい関係上差しや追い込みも決まりやすいコースであるといえるでしょう。
ゴール直前には高低差2mほどの急坂が待ち構えています。
コースは概ね平坦に近く、残り600m地点までの起伏はあまりありません。
残り600m地点から残り200m地点までゆったりと2mほどの下り坂があり、その後ゴール直前の急坂に繋がっていくコースとなっています。


マイルチャンピオンシップ データ

上位人気馬の成績は以下の通りです。

1人気(2.2.2.4)
2人気(1.4.0.5)
3人気(2.4.0.4)


複勝率でみると1人気6割、2人気5割、3人気6割と上位人気馬の成績に差はほとんどありませんでした。
しかし、連対率でみると1人気を2人気3人気が上回っています
さらに昨年一昨年とグランアレグリアが1倍台で連勝をしましたが、それを除くと勝利がなく、勝ち切れない印象がぬぐえません。
上位人気馬で5勝しかしておりませんが、14年のダノンシャーク8人気を除き、5人気までで過去10年の勝ち馬は構成されています。
過去10年で2着を上位人気馬が独占しており、連対馬20頭中19頭が1~5人気の馬で構成されている堅いレースであるといえるでしょう。

配当面を見ても、3連単配当が10万円を超えたのは上で記述したダノンシャークが勝利した14年のみで大きく荒れたレースではないようです。
昨年、一昨年とグランアレグリアが勝利した二か年に関しては競馬場が阪神競馬場へと移り、堅いレースであるという傾向がさらに顕著となりました。
過去10年で二桁人気の好走が皆無でデータ上は穴狙いは禁物な本命党向けのレースでしょう。


①牝馬は苦戦の傾向

上で記述したグランアレグリアが牝馬ではないかという指摘は当然あるかと思います。
しかし牝馬の成績を見ると(2.0.1.26)となっており、グランアレグリアの2連勝を除いてしまうと連対すらなくなってしまいます。
18年アエロリット2人気12着や、20年4人気レシステンシア8着など、上位人気のG1馬も敗れており、グランアレグリアは別格だったということが見て取れます。
牝馬を買うときはデータ上かなり厳しいという評価を下さざるを得ないということになりそうです。
別格的な存在であるという確証がない限り、牝馬は軽視して問題ないでしょう。

②世代別では4歳馬が優勢

各世代別の成績は以下の通りです。

3歳  (2.1.2.30)
4歳  (4.5.4.24)
5歳  (3.3.4.52)
6歳以上(1.1.0.39)

3歳世代は複勝率14%、4歳は同35%、5歳は同16%、6歳以上は同5%と単純な数字の比較だけでも4歳世代が突出していることがわかるかと思います。
勝利数においても最多勝で、圧倒的な数字となっています。
また4歳世代でさらに絞っていくとG1勝利の実績があった馬に関しては(3.3.3.9)となり、複勝率が50%まで上昇します。
4歳で充実の秋を迎えてくる馬が強いレースであるということがわかります。

③前走0.9秒以上の差で敗戦した馬は切り

3着内30頭中で最も前走の着差が大きかった馬は、17年に勝利したペルシアンナイトが不良馬場であった富士Sで0.8秒となっていました。
当然最大の着差ですのでこれ以外の馬の成績が(0.0.0.38)となり、全滅しています。
またペルシアンナイトは富士Sで5ちゃくだったのですが、前走が6着以下の馬に焦点を当ててみても(2.0.0.68)と2勝はしているもののかなり苦戦している傾向にあります。
勝利した2頭は12年サダムパテックと14年ダノンシャークの2頭で、ここ7年は前走で掲示板を確保した馬のみがマイルチャンピオンシップでも馬券となっています。
着差と着順に注目していきましょう。


以上がマイルチャンピオンシップの過去10年のデータとなっています。
上位人気馬が勝ち切れていない割には馬券は荒れ模様とは程遠く、連対をしている馬たちは人気をしている側の馬であるということがわかるかと思います。
競馬場がかわり堅い決着の傾向に拍車がかかり、ここ2年の3連単配当は万馬券になっていません。
データ上では堅い決着のレースということは明白ですが、混戦模様のマイル戦線がどうなっていくか注目が集まりますね。

後日計測した個別ラップを掲載予定です。






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