見解用

今週はアルゼンチン共和国杯とみやこSのデータを掲載していきます。
結果でもお知らせしましたが、今週は少し私用で忙しく計測の時間の確保が難しいと思いまして、今週はデータの掲載のみとさせていただきます。
それではデータを見ていきましょう。



東京競馬場2500m特徴

東京2500m


東京競馬場2500mは2400mのスタート地点から100m下げた位置からのスタート。
この100mで坂下からのスタートとなり、ゴールまでに2度の上り坂を通ることになります。
1角までの距離は、約450mで1,2角はほぼ平坦。
その後450mほどの向こう正面を通り、3角手前から緩い上り坂を登り、3,4角にかけて下り坂となっています。
4角を曲がり、直線では途中から緩やかな上り坂、直線距離は約525mとなっています。

こちらのコースは重賞の目黒記念とアルゼンチン共和国杯しか施行されません。
東京競馬場ということで直線が500m以上とかなり長く、差し追い込みの決まりやすいコースとなっています。
また2400mでは坂を登り切った位置からのスタートに対し、2500mでは2400mのスタート位置から後ろに100m下げた関係上、坂を2回登るという点で大きく異なります。
見た目の瞬発力勝負に反して、よりスタミナが問われるコースであるという点が2400mとのおおきな違いといえるでしょう。

アルゼンチン共和国杯 データ

上位人気馬の成績から見ていきましょう。

1人気(3.1.1.5)
2人気(3.0.0.7)
3人気(2.0.7.1)


複勝率では1人気が5割、2人気が3割、3人気が9割となっています。
過去10年の勝ち馬のうち8頭を上位人気馬で排出しており、上位人気馬の成績は良好という印象ですね。
勝ち馬という点で見ると上位人気馬が8割を占め、全体的な圏内を占める率も半数以上と上位人気馬の成績としては良好ですね。
特筆すべき点としては3人気の複勝率と2人気の好走率の低さでしょう。
3人気に関しては数字だけで考えれば軸に最適といえる成績を残しています。
また2人気に関しては3頭の勝ち馬を輩出しているにも関わらず、あとの7頭はすべて着外となっており、メリハリのついた成績が残っていますね。
3着内を見ると圏内30頭のうち17頭を上位人気馬で占めています。
その他の年は6.7人気が1勝ずつを挙げています。
過去10年の馬券圏内30頭中1~3人気の上位人気馬が17頭、4~9人気の馬が12頭、二桁人気の馬が1頭となっています。
割合を見ると上でも触れた通り、上位人気馬3頭の占める割合は半分以上で、馬券の主軸に据えるのは上位人気馬ということで問題なさそうですね。
ただ、それぞれの人気によって残している成績の差が大きいという点には注意が必要ですね。

全体的に配当も落ち着いていることが多く、過去10年で3連単の配当が10万円を超えているのは1度だけと大きく荒れるレースではないですね。
スパンを5万円以上まで広げてみても、上の10万円以上を含めた3回となっており、比較的落ち着いた配当の多いレースといえるでしょう。



①8人気以下の連対なし

連対馬20頭のうちタイトルの通り、8番人気以下の連対というものが確認できませんでした。
さらに20頭中の14頭が4番人気以内の馬であったという点から、人気馬が順当に強いレースとみて間違いないでしょう。
ただ、1~7番人気の馬が連対馬の中に多数混在しており、真に強い馬をしっかりと見極める必要がありますね。
連対回数でいうと4番人気が最多で5回となっているものの、その他の人気の馬も差のない回数を記録しており、1~7人気馬を主体に考えていくというレースになってきそうです。


②臨戦過程

特筆すべき点は(4.1.1.8)のG1からの臨戦をしてくる馬でしょう。
しかし、17年スワーヴリチャードのようなG1好走馬は同時期のG1へ出走することが多く、めったに出てこないという点から、(3.1.1.2)となるG1組でも6~10着程度の馬を狙っていきたいですね。
また前走3勝クラスの馬も(2.2.4.16)と健闘しており、上り馬に対しても注意を払う必要がありますね。
ここで軽視できるのは(0.0.2.14)のG3組でしょうね、大半が馬券になっておらず、3列目での購入でよさそうなデータが残っています。
前走の格と上り馬に注意を払っていきましょう。


③ディープインパクト産駒が大苦戦

東京競馬場といえば長い直線を誇る競馬場ですが、こと2500m戦に関してはディープインパクト産駒のような瞬発力勝負が得意な馬は大苦戦する傾向にあります。
瞬発力も当然のことながら、2500mという距離からスタミナも問われるコースであり、ディープインパクト産駒の成績は(0.1.0.23)とかなりの大苦戦を強いられています。
22年もキラーアビリティが2番人気ながら8着と期待を裏切る結果となりました。
過去に着内を記録したのはソールインパクトのみとなっており、ほとんどのディープインパクト産駒は期待できないというデータが残っています。
父ディープインパクトという表記は馬柱から減ってきてはいますが、特徴をよく受け継いでいる後傾種牡馬などには注意が必要ですね。

以上が過去10年のアルゼンチン共和国杯のデータとなっています。
同時期にG1が毎週のごとく行われるだけあって、一線級の馬は他のレースへ進みがちなので、ややレースレベルは落ちるものの、ハンデ戦とあって実力差があっても埋まる可能性のあるレースと楽しみですね。




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